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心臓の病気

狭心症、心筋梗塞(冠動脈硬化症)

◎狭心症、心筋梗塞とは?

狭心症、心筋梗塞とは?

 心臓は全身に血液を送り出すポンプです。心臓は心筋という強い筋肉で出来ており、大きくなったり、小さくなったりしながら、血液を送り出します。その心臓を動かす心筋に血液を供給しているのが冠動脈です。冠動脈は冠(かんむり)のように心臓を取り巻き心筋に血液を供給しています。

 冠動脈が動脈硬化により狭くなってしまうと、運動時に心筋への血液の供給が悪くなり、胸の痛みや圧迫感、息切れが症状として現れます。一時的に心筋への血液が不足した状態を狭心症といいます。血栓などにより血液が流れなくなり、心筋細胞が一部壊死した状態になってしまうことを心筋梗塞といいます。冠動脈には、心臓の表面を走る3本の主な枝があります。左の前を走る左前下行枝、後ろを走る左回旋枝及び右冠動脈です。どの枝が、どういう状態であるのか主治医の説明をよく聞いて理解してみてください。


心臓弁膜症

◎心臓弁膜症はどんな病気ですか?

 心臓にある弁(弁膜)の異常による病気の総称が弁膜症です。心臓には4つの部屋があります。全身から心臓に戻ってくる酸素の少ない黒い血液(静脈血)は、まずひとつ目の部屋であるの右心房に入ります。次に静脈血は右心室という部屋に入り、右心室が収縮することにより肺に送り出されます。静脈の血液は肺で酸素を取り込んで赤くなった血液(動脈血)となり、再び心臓に帰ります。血液は肺から左心房に帰り、左心房から左心室に入り、左心室は収縮することにより動脈血を大動脈から全身に送り出します。心臓の各部屋の間にはこの血液の流れが一方向になるようにする片開きの扉のような働きをする弁膜(逆流防止弁)があります。弁膜の異常は狭窄、逆流の2つですが、狭窄と逆流が同時にある場合もあります。

 狭窄症とは、扉の開きが悪くなると出口が狭く(狭窄)なり、血液が次の部屋に行きにくくなった状態です。閉鎖不全症とは、扉が閉まらなかったり、壊れて開きっぱなしになった状態で、次の部屋へ送りだされた血液が、また前の部屋に帰ってきてしまうと逆流が起こります。

 異常の原因は色々ありますが、その原因により手術の方法、手術後の注意事項が少しずつ変わります。悪くなった弁を切除して人工弁を同じ位置に縫着するのが弁置換術、悪い部分を修復するのが弁形成術です。 心臓弁膜症は、初期はほとんど無症状に経過します。そのまま放置すると、壊れた弁のため、心臓に負荷がかかった状態が続き心臓の筋肉が弱ってしまいます。弁膜症の状態については、循環器内科と相談のうえ、心臓の筋肉が弱ってしまう前の適切な時期に手術すること重要です。


不整脈

◎はじめに脈について

 心臓は通常1分間に60-90回位のペースで、規則正しく鼓動しています。そのリズムが早くなったり、遅くなったり、不規則になったりするのが不整脈です。不整脈になると通常、動悸(ドキドキ感)を自覚します。また自分で脈を診る(検脈)ことで、脈のみだれを見つけることもできます。

◎ドキ・ドキ・ドキ・ドキ これを規則正しい脈とすると

ドキドキドキドキ規則正しく早い脈
ドッキ・・・ドッキ・・・ドッキ規則正しく遅い脈
ドキドキ・ドキ・・・ドキドキ不規則な脈
ドキ・ドキ・ドッキン・ドキ・ドキ規則脈の間に、強い動悸

などとドキドキ感もさまざまです。

☆不整脈、動悸が心配な方は、循環器内科専門医にご相談ください。


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