TOP > 診療科目 > 心臓血管外科 > 血管の手術 > 血管内レーザー焼灼術(ELVeSレーザー治療) 血管内レーザー焼灼術(ELVeSレーザー治療) 切らずに治す静脈瘤治療 「ELVeS レーザー」は、下肢静脈瘤血管内治療用として日本で初めて承認されたレーザ装置です。 平成23年1月1日より保険適用となり、下肢静脈瘤血管内レーザー治療の保険診療が開始となりました。下肢静脈瘤の原因となっている静脈に直径1mm程度のレーザーファイバーを挿入しレーザー照射を行い、静脈を熱で閉塞させ、その結果静脈の逆流は止まり、静脈瘤は縮小・消失させてしまう治療法です。従来より行われている血管を抜去(ストリッピング)する手術に代わる治療法で、体に優しく安全な治療法として注目されています。欧米では、すでに10年ほど前から血管内レーザー焼灼術は行われており、年間40万例に対して行われています。手術は、局所麻酔で、手術時間も短く(約20分)、手術中の体の負担も少なく、治療後の皮下出血や痛みも少なく、傷も小さく(約2mm)で傷跡も目立ちません。日帰り手術も可能であり、術後にすぐ歩行、通常の生活に戻ることができる“患者さんへの負担が少ない方法”です。 (注)血管内レーザー焼灼術治療の対象にならない場合 軽症の静脈瘤 深部静脈血栓症の既往 下肢閉塞性動脈硬化症が併存する 歩行困難な患者 経口避妊薬あるいはホルモン剤を内服中 重篤な心疾患 妊婦 ステロイド治療中 血管径が20mmを越えるもの などがあります。